デイサービスで毎日の笑顔をサポートする総合介護事業のリハネット神戸

 

日中のうだるような暑さが少し懐かしくなってきましたね。少しずつ秋に近づいて、気温も低くなるとやたらとお腹が空いてきますよね。ついつい間食や 食事の量なども増えてしまいます。そうやって私たちが口にするものの中には、「食品添加物」というものが添加されています。これはほぼ全ての食品に含まれ ています。
皆さんも一度は耳にしたことがある「食品添加物」。今回はその「食品添加物」をテーマにお話します。

【分 類】
まず、食品添加物の用途別の分類を以下に示します。

1.食品を保存するためのもの
酸化防止剤・保存料・殺菌料・防虫剤・皮膜剤

2.食品の色・香りを良くするためのもの
着色料・着香料・発色剤・漂白剤

3.食品の味をよくするためのもの
調味料・酸味料・甘味料

4.食品の物理的な状態をよくするために用いるもの(例えば角砂糖を崩れないようにするなど)
糊料・小麦粉改良剤・乳化剤・膨張剤・チューインガム用添加物

5.食品を実質的によくするために用いるもの(粉ミルクなどの成分強化剤など)
強化剤・品質改良剤・醸造用添加物

6.食品の製造過程で操作のために用いられるもの
溶剤・抽出剤・消泡剤

また、食品添加物は厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定された「指定添加物」(361品目)、天然添加物として使用実績(長い食経験があるも の)が認められ、品目が確定している「既存添加物」(450品目)、「天然香料」や「一般飲食物添加物」に分類されます。
私的な考えですが「既存添加物」など使用実績で品目が確定しているものは全てが安全なのか疑ってしまいます。

【必要性】
食品を保存するのはなぜですか?もちろん答えは、「腐らせたくないから」ですよね。人間は食物を腐敗させないようにいろんな工夫をしてきました。塩漬 け・砂糖漬けのような脱水、酢漬けのような酸性貯蔵法から始まり、缶詰の製造、加熱による殺菌、冷蔵や冷凍のような低温保存、真空パックのような乾燥、紫 外線やX線・γ線照射による殺菌など様々ありますが、その中の一つとして食品添加物の使用があるのです。
皆さんが最初に食品添加物を思い浮かべると、おそらくですが「食品添加物には発がん性がある」、「食品添加物は健康に悪い」などのマイナスイメージが最初に出てくるのではないでしょうか?
もともとは「腐りにくい製品を作ろう」、「見栄えをよくしよう」などの目的で、食品加工を発展させた結果、食品添加物が使用されるようになってきた訳で すが、いつも取り上げられるのは「発がん性」や「健康を害する」などの言葉です。たしかに食品添加物の中には、人体に有害なものが含まれ、特にその中に発 がん性のあるものが指摘されるようになったのは事実ですが、添加物すべてが当てはまるわけではありません。
例えば、豆腐やこんにゃくは添加物を加えないと固まりません。砂糖の精製工程上の炭酸カルシウム添加など、添加物がないと製造できない食品も多いことも 事実であり、また製造・流通のコストを低減し、食品の安定供給に貢献していることも忘れてはいけません。育児用粉ミルクのように、食品添加物で成分を強化 しないと、栄養面で不十分になるものもあります。

【リスク】
先述したように食品添加物の必要性は理解できますが、必要がないのに使用されている場合や、健康に影響を及ぼす可能性のあるものが含まれていることは事実としてあるようです。
食品添加物の基準について考えてみると、日本の基準と外国の基準は統一はされていないため、輸入食品から日本では許可されていない添加物が検出されるこ とがあるそうです。また、逆を言うと外国では使用されない添加物が日本では使用されている場合もあるのです。これでは「危険」だといわれても仕方ない気が します。国によって、または研究者によって考え方が異なるため議論となりやすいんですね。食文化なども関係しており(日本で言えば漬物類の着色料など)、 統一しにくいんでしょうが世界での安全基準を作ればいいのに、と単純に考えてしまいます。

ところで、つい最近ですが平成18年9月12日に「削除予定添加物名簿」(42品目)というものが厚生労働省から公示されました。これは、長い食経験が認められた「既存添加物」の中から

(1) 人の健康確保にとって問題がある知見が報告された既存添加物
(2) 現時点で使用実績がなくなっている既存添加物

については厚生労働省の公示する「既存添加物名簿」からの消除が可能となりました。これは誰でも(日本国民以外でも)申し出を行なう事が可能ですので、 詳しくは厚生労働省のホームページをご覧下さい。つまりは健康を損なう恐れがあるもの、必要性のないものが少しずつ見つかってきているというわけです。こ れが、良いことなのか悪い事なのか、早いのか遅いのか、は意見が分かれるところだと思います。

【検 査】
では、食品添加物の安全性に関しては、どうやって安全性が認められているのでしょうか。はじめは急性毒が問題とされ、そのための毒性検査は行なわれてい たようですが、長期間使用したときの慢性毒の試験はあまり行なわれていなかったようです。現在では慢性毒性試験が不可欠となっているそうですが・・・
さらに呼吸・蓄積・代謝・排泄など生体の機能に及ぼす影響に関する試験のほか、各種の酵素系に対する影響、また発がん性や催奇形性、アレルギー性の試験 が動物を用いて行なわれているようです。これらの毒性試験結果等の科学的なデータに基づき推定された、「健康へ影響を与えない量」と「実際に摂取している 量」を比較して判断されているそうです。
ちなみに日本人は1日に3.3gの食品添加物を摂取しているとされているそうですが厚労省によれば「安全性上問題ないレベルであることがが確認されている」そうです。

【おわりに】
いかがでしたか?必要なものもあれば、やはり怖いものもあり、調べてみると奥が深いものがありしました。どちらにしても、現在の食生活の中にはこの食品添加物というものは良くも悪くも浸透しているという事です。
食べることは人にとってなくてはならない行動です。自分や家族が食べるものだからこそ、何を食べているのか理解しておきたいですね。

2006.09.15

健康関連商品の通販

リハネットの定期健康コラム

当社ディサービスの風景をお届け

リハネットの好評イベントをレポート形式で

Instagramはじめました