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あくび

だんだん寒くなってきて、朝起きるのがつらくなってきましたね。ふと仕事中もあくびが出てきたり・・・。
今回はそんなあくびについて調べてみました。

【あくびはどんなときに出るの?】

 みなさん、あくびが出るときはどんなときですか?「あくび」は赤ちゃんでも見られますが、眠いとき、疲れたとき、よく眠れないまま起きたとき、単調な仕事に飽きたとき、退屈な話を聞いたいるとき、などなど多くの場面で「あくび」をすることがあります。また、あくびをしている人を見たときにも出ることがありますよね。つまり「あくび」は環境への注意力が減少している意識低下状態に現れる呼吸反応といえますが、とくに理由も思い当たらないのに出ることもあり、実際には知られていないことが多いというのが現状だそうです。
 また、あくびが起こる状況に脳循環不全というものがあり、ショック、起立性低血圧、脳浮腫などであくびがよく観察されるそうです。これらは脳の覚醒レベルの低下につながる現象と解釈できます。

【あくびの効果は?】

 「あくび」をすることで意識低下状態からめざめ、脳脊髄液の異常を改善する効果があります。「あくび」をすると顎や、体、手足の筋肉が収縮(緊張)するためその刺激が脳に伝わり意識低下から目覚めさせることになるのです。また、「あくび」による深い呼吸で血液中の酸素濃度が高まり脳脊髄液の異常を正常化することになります。

【あくびは移る?】

 みなさんは他人のあくびを見て、あくびが移った経験はありますか?現在、色々と研究されているようですが、仮説として根強いのが「低酸素説」です。周りであくびをすることが、環境を低酸素にするというものですが、そんなに即効性があるようにも思えませんし、始まりのあくびの理由が分かりません。なにより、あくびを目で見て、あくびが誘発されることも説明できません。
 もうひとつの仮説は「刷り込み・条件反射説」です。何らかの反射であくびが誘発されるというものです。これと関連して、刷り込み説を支持するものとしては、あくびがうつりやすい人は他人に感情移入しやすい人だという研究結果があるそうです。
 しかし、このような議論もあくびの原因、本質的な有用性が解っていないため、水掛け論になってしまいがちです。
 ここで、おもしろいのがチンパンジーでも同じようにあくびが移ることが報告されているそうです。「あくび」は我々人間だけではなく、ネコやウサギなどの哺乳類はもちろん、鳥類や爬虫類まで幅広い生き物がすることが知られていますが、あくびが移るのが確認されているのはチンパンジーだけで、チンパンジーの意思伝達能力が高いことを示しているのではないかという考察がなされています。人間以外の動物でもあくびが移るということは、「あくびがうつるもの」という観念があるからではないということが言えます。「あくび」って意外と大切なものなのかもしれませんね。

【終わりに】

 長々と説明してきましたが、結局あくびの必要性や役割はまだまだ解明されていません。たとえ原因が反射などの生理的なものであっても、社会的にはあくびのイメージはあまり良いものではありません。あくびが出そうなときは、事前に姿勢を正して深呼吸すると良いかもしれません。ですが、十分な睡眠をとり、疲労を取り除いておくことも大切ですね。もちろん、あくびの原因が分からない以上、対策も不十分になってしまいます。何にせよ、あくびを我慢しながら仕事や勉強を続けても能率は上がりません。そういう時は外に出て新鮮な空気を吸ったり、気分転換をしたいものです。
 みなさん眠気に負けず、師走の忙しさを乗り切りましょう!ちなみに、あくびをすると涙が出るのは、顔の筋肉が動くことで、涙の袋をおさえつけるためです。くしゃみと一緒ですね。

2005.12.08

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