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目の調子には注意を払おう(下)~白内障~

 

先月お送りしました緑内障よりは、少し馴染みのある病気、白内障。

目の霞み、というのは当然加齢によっても発生するので、心配の度合いは

緑内障に比べては軽めであるとは思います。手術法も確立しておりますし。

 

とはいえ、目の病はストレスがたまりやすいもの。どんなものかを把握して

対処するに越したことはありません。今回は白内障を取り上げます。

 

一、「白内障」

 白内障では、透明な水晶体が濁ることで、目の霞みや視力低下が生じます。水晶体は

水とたんぱく質から生成されているので、加齢によるたんぱく質の変性、水分量のバランス変化によって

起こるとされています。紫外線も原因の一つとされます。

 自覚症状として、今までの眩しさと違う経験をしたことがあるなら、速やかに診察をおすすめします。

 

二、治療法

 水晶体は一度悪くなると元には戻らないため、進行を遅らせる点眼薬を用います。

あるいは、根治のために人工の水晶体と取り替える手術で対応したりします。

代表的な手術法としては、「超音波乳化吸引術」というものがあります。これは、

超音波で濁ってしまった水晶体を砕き、治療器具で吸引し、かわりに眼内レンズを入れて固定するものです。

リスクは低いですが、緊急性が特にあるわけではないので、ゆっくり考えて施術してもらうことにしましょう。

目安は生活に不便を感じるかどうかです。

ちなみに、次に費用面を含めて紹介しておきますので、参考にしてください。

 

三、治療法の参考~レンズの種類

 眼内レンズの種類には「単焦点」と「多焦点」があります。

単焦点レンズは、要は「ピントが1点だけ」のレンズで、これを入れます。日帰り手術可能で健康保険も適用されますが、

術後も眼鏡が必要になることが玉に傷です。費用は片目につき約5万円ほどかかります。

 多焦点レンズは、これもその名の通り「2箇所のピントが合う遠近両用のもの」です。眼鏡が必要な機会が

減ることがメリットですが、保険が効きませんので、費用が片目につき40万円程度と高額です。

 このほか、左右の目に違う度数の単焦点レンズを入れる「モノビジョン法」というやり方もあります。

  

 いずれにせよ、目は体の重要な器官です。大事にするとともに、異常を感じたらすぐに医療機関で

受診するようにしましょう。

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