デイサービスで毎日の笑顔をサポートする総合介護事業のリハネット神戸

 

 便秘でお悩みの方は多くいらっしゃると思いますが、冬になるとこれまで症状がなかった方でも便が出にくい等の症状が出やすくなると言われています。では、なぜ冬になると便秘がちになるのか…今回はその原因と解消法についてお話したいと思います。

冬の便秘になる原因

・運動量の低下
 冬は寒くて暖房やこたつが恋しくなりますね。そのため外出の頻度が少なくなり、家にこもりがち…。必然的に運動量や代謝量が減って、腸の動きが鈍くなってしまいます。寒さに負けず、適度な運動が大切です。
 
・お腹が冷える
 気温が下がることによって体も冷えてしまいます。冷えによって腸の動きが鈍くなったり、血行も悪くなりやすく、その結果、腸内の悪玉菌の増量、善玉菌の減少となってしまし、便秘に繋がります。腹巻きの着用や衣服の調整が効果的になります。

・水分の摂取量が減る
 夏の暑い季節は喉が渇きやすく、水分を摂る機会も増えますが、冬は喉の渇きを感じにくくなりやすい為、自然と水分摂取の機会が減ってしまします。しかし、体の中に水分が不足すると便が硬くなり、排便困難が生じるので適度な水分摂取が必要となります。

便秘の種類と解消法

 便秘には急性便秘、慢性便秘、医原性便秘がありますが、ここでは日本人に多い慢性便秘についてお話します。慢性便秘は、大腸の蠕動運動が弱くなったり、筋力が低下して便を押し出すことができなくなったりする『弛緩性便秘』、ストレスにより自律神経が乱れて腸の動きが引きつった様になる『痙攣性便秘』、便が直腸まで運ばれているにも関わらず、便意が脳に伝わらない『直腸性便秘』この3タイプに分別されます。

 ご自身の症状や日頃の生活習慣を振り返ってみて下さい。どの便秘が当てはまりそうですか?
まず、ご自身でできる事として、第1として食生活の改善です。胃・大腸反射を促す為に3食きちんと食べましょう。そして、野菜や海藻、きのこ、豆、いも類は食物繊維が多いので多く摂りましょう。果物を摂るのも効果的です。第2は排便のリズムをつくることです。朝食後、胃と腸を刺激した後が排便しやすい状態になっています。初めは便意を感じなくてもトイレに行くことを習慣としてみましょう。第3は運動とマッサージです。歩くことは自律神経のバランスを整えると共に、腸管の動きを適度に調節する働きがあります。又、腹筋がないと踏ん張れないので腹筋の運動も効果的です。

 これらの何をしても改善されない頑固な便秘の人の2割が、生まれつきの『落下腸』ということが最近判ったそうです。『落下腸』とは、大腸は上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸とで成り立っているのですが、上の方の腸(横行結腸)が骨盤内までグッと下がっている状態のことをいいます。この『落下腸』は治すことはできませんが、【仰向けに寝て膝を立て、腰の下にクッションを入れて、下腹部からおへその上まで両手で押し上げる】という、一時的に腸を元の位置に戻すことによって便秘解消する人もいるそうです。

 色々なことを書きましたが、ここに書いた事が全てではありません。便秘といえど様々な種類の便秘があります。自分の生活の見直しだけでは解決できない便秘。お悩みの方は胃腸科の医師に、自分は何の便秘なのか、どのようなことが効果的なのか、緩下剤や下剤は必要なのか、相談してみて下さいね。

リハビリ・介護用品のREHANETSHOP(リハネットショップ)

リハネットの定期健康コラム

当社ディサービスの風景をお届け

リハネットの好評イベントをレポート形式で

Instagramはじめました