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汗の働きは、「上昇した体温を下げる」こと。汗は、運動や強い日差しなどによって上がった体温を下げ、ほぼ一定に保つ役目を果たしているのです。
汗をかくと、しばらくすると蒸発します。汗は液体ですから、そのまま放置していると、いずれは乾きます。その乾く瞬間に「気化」が起こり、気化の際に体温を吸収(気化熱)しています。汗の本来の目的は、「汗という水分を出すこと」ではなく、「熱を奪うことで、体温を下げること」なのです。

汗の冷却効果とは?

1mlの汗が蒸発するとき、身体から「0.58kcal」の熱量を奪います。たとえば、体重60kgの男性の場合。汗を100mlかくと、1.16度の体温を下げる効果があります。
日本体育協会の資料には、「運動中の発汗量は、1時間に2リットルを超えることがある」と記載されています。そうなれば、「23.2度」の体温を下げていることになります。もちろんかいた汗のすべてが蒸発して、体温を下げるのに使われているわけではありませんが、ここまで高度な放熱効果を備える汗をかけるのは、人間や馬などの限られた種だけです。

汗にも種類があります!?

汗は皮膚にある汗腺という器官から出てきます。
汗腺には「エクリン線」と「アポクリン線」があり、ふだんかく汗はふつう無色無臭です。エクリン腺は全身のほとんどに分布しています。主に体温調節のために汗を出す汗腺で、分泌される汗は無味無臭です。
一方、アポクリン腺は体の限られた部分にあり、特にワキの下に多く分布。独立して皮膚に開口しているエクリン腺と異なり、毛根に開口部があります。
アポクリン腺から出る汗は白く濁っていて、脂質やたんぱく質などにおいのもととなる成分を多く含んでいます。もともとはフェロモンの役割をはたしていたともいわれています。
汗は暑いときや運動した時に体温調整のためにかく温熱性発汗、興奮や緊張など精神的な要素がきっかけとなってかく精神性発汗、辛い物を食べた時にかく味覚発汗があります。

いい汗かこう!!

汗は血液から作られています。エクリン腺からでる汗は99%が水分です。血液からさらさらした水分だけの汗を出すための仕組みがきちんと働いていれば「いい汗」を出すことができるのです。
血液には様々な栄養素や老廃物が流れています。カリウム、ナトリウムなど体の浸透圧を正常にするためのミネラルも流れてます。汗腺では血しょうを汲み取ってからミネラルを血管に戻します。これを「ミネラルの再吸収」といい、この機能が正常に働いていれば、水分だけのサラサラした「いい汗」が出てきます。いい汗はサラッとしていて小粒なので、少ない量でもしっかりと体温調節が出来るということです。体温調節の必要もないのにやたらと出る汗もいい汗とは言えないでしょう。汗はかき方が大事なのです。
一方で、ベタベタしていてなんだか匂いのある汗もあります。それが「悪い汗」なのです。
ミネラルや老廃物を戻すことができずにそのまま汗として出てしまったのが「悪い汗」です。時間がたつと肌表面で雑菌が繁殖し、におったりべたべたするのです。大粒で体温を下げるために多くの汗を必要とします。血液を無駄に多く必要とするので体力を消耗し、疲労につながります。
「悪い汗」をかく原因の一つが運動不足です。運動をせずに汗をかかない生活を続けているとどんどん汗腺の機能が低下していきます。
最近の子供は汗をかかないと言われていますが、汗をかける汗腺を「能動汗腺」と言い、この数が決まるのが2歳半ごろまでに決まるとも言われています。「朝ご飯をしっかり食べる」「しっかり体を動かす」「夜はぐっすり眠る」など、普段の生活の見直しが大切です。

良い汗を出すためにできること!!

日常生活の中で汗腺を鍛えることによっていい汗をかくことができるようになることもあります。「汗をかかない生活」をしていると汗腺の機能がどんどん低下していきますから、まずは汗をしっかり汗をかきましょう。ウォーキング、ジョギングなどの適度な運動をする。シャワーだけでなく入浴をして汗をかく。どうしても時間のないときは、手浴や足浴などでも十分汗はかけます。ずっとエアコンのきいたオフィスで仕事をしているとどんどん汗をかかなくなっていきます。たまには外に出て汗をかくなど、冷気から離れる工夫も必要です。
さわやかな汗をかくと気持ちもすっきりしますよね!
汗腺を鍛えて、いい汗かいて心も体も健康に!!
十分な水分補給もお忘れなく!!

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